4月27日、天国名義でのラストライブを観に真昼の月夜の太陽に行ってきました。
対バンのライブも観たのですが、天国のみレビューします。
オープニングアクトが終わって転換中、ひょっこりと譜面片手に本間くんがステージに現れるんじゃないかという気がしてしまった。もちろんそんなことはないし、いまだに彼の死を受け入れられずにいるわけでもない。ただ、その絵面があまりにも自然に感じてしまったのだ。
1曲目は『道標』。楽器は持たずボーカルソロ。宮国さんのこのスタイルのライブを観るのもめちゃくちゃ久しぶり。
最初はアドリブのスキャットをしているのかと思ったけど、リズムが道標のピアノだった。いわば1人で伴奏とボーカルをやってた感じ。忙しいけどボーカルパートでは本間くんのピアノで歌っている時と同じように伸びやかな歌声。
MCを入れて軽く笑いを取り、次の曲へ。
2曲目は『のら』。ルーパーを使ってのパフォーマンス。後で聞いたらこのステージのために最近買ったばかりらしい。いやいや、全然いい感じだったさ。
1番が終わった後に唐突にプレゼントタイムが始まる。
5枚の写真の中に2枚のアタリ(天国)と3枚のハズレ(本間太郎)があり、3人のお客さんに順に引いてもらったが、みんなハズレを引いていた(笑) 持ってるな~。
ところで各章の終わりに本来はピアノで弾かれるフレーズを、「君はいずこへ」という歌唱にアレンジしていたのだけど、もしかしたらこのフレーズはノラ猫ではなく本間太郎に向けた言葉だったのかも。
本人に聞いたわけではなく邪推でしかないけれども、本来はヒステリックに絶叫して終わる曲が穏やかな感じで収束したことからも、なんとなくそうなんじゃないかと思う。
天国に鎮魂を感じさせる曲は他にもあるけど、『のら』とは思わなかった。

3曲目はギターの弾き語りスタイルで『茶色い庭』。音源が残ってないから耳コピしてきたらしい。でもちゃんと雰囲気出ていた。
そしてコール&レスポンスは過去最高レベル。ほね~!
中盤のちょん切るか否かのところでは、燃やしてしまおうという結論に至り、いきなりディープパープルの『BURN』に。こういう展開をバンドセットの時以外で観られるとは思わなかった。でも宮国さんはディープパープルのカヴァーバンドもやってるし、これはお手の物か。

終わったらすぐに次の曲。なんとオケを使って久しぶりの『砂』だった。
天国は極端に録音が少ないのでよくこんな音源あったなと思ったけど、初期に出していたCD-Rに収録してあるものからボーカルを抜いてオケを作ったらしい。
本間くんの姿が見えない中で響く彼のピアノ。悲しくないわけはもちろんない。でも最後にもう1度2人の天国を聴かせてくれたから、私はありがとうという気持ちで聴いていた。

ラストはオケのピアノに合わせて弾き語りスタイルで『行ッタリ来タリ』。多分普通に活動してたら一生見なかったかもしれない形での演奏。生憎チューニングが狂っていたので、もう途中でギター放り投げてた方が良かったかも。
最後にフリップ芸で本間くんからのメッセージを伝え、お馴染みのぽぽぽぽーーんで締め。
で、これで終わりかと思ったら、ピアノにスポットライトが当たってまたオケが流れ始めた。
なんと『地獄』だ。私が天国で最も美しいと思っている曲。CD-Rにも入ってなかったし、もう聴けないと思っていた。グッジョブすぎるだろ。そして泣かせる演出すぎるだろ。
実際客席からはちらほらすすり泣きの声も聞こえた。

これにて天国の18年間にわたる活動はひとまず(?)終了となった。
1月に久しぶりに彼らのライブに行った後、これからさらに歳を重ねていってよぼよぼの爺さんになった天国を観るのが楽しみになった。そう思っていたんだが、まったく。
それにしたって今日のステージを引き受けてくれた宮国さんには本当に感謝。
あなたが引き合わせてくれたたくさんの知己にも会えました。
こんなに大好きになれるデュオを作ってくれてありがとう。


