内核の波 ワンマンライブ

前回からほぼほぼ1年ぶりに内核の波のライブを観に行った。
会場は高円寺Showboat。対バンなしのワンマンライブとなる。
Showboat行くのも久しぶりなもんだから、1回道を間違えてしまった。ちゃんと開演には間に合ったけど。まずは駆けつけ一杯でビールを注文。

ステージには既にプロジェクターから映像が飛ばされており、こちらの期待も徐々に高まっていく。

開演時間ぴったりに演奏スタート。最初の曲は『あるいは無』。
どこか遠くから響いてくるような揺らぎのあるイントロダクション。彼らの2ndアルバムの帯には「溢れ出るヘヴィネスと幽玄なフルートのコンビネーション」という文言が載っているが、この曲は特に幽玄という表現がしっくり来る。

続く2曲目だったろうか。唐突にベースの音が出なくなるトラブルが発生。ただそこは百戦錬磨の皆様。何事も起きていないかのように場をつないでいく。内核のライブなんてアクシデントがあってなんぼのもんじゃ。
MCで話してたけど、ワイヤレスレシーバーの電池を交換していなかったことが原因らしい。昨日交換したから大丈夫だろうと思ってたらこうなったらしい。ライブって怖いねぇ。
さらにその後は映像が動かなくなるというトラブルが発生。しばらくMCで繋ぐ皆様。
まだ映像を使う前の絵を掲げてライブをしていた頃から内核知ってる人~?という質問に数名の方が手を挙げていた。すごい強者がいるもんだ。昔はその当時の映像もYouTubeに1本あったと思ったけど、あれもうないんだろうか。

順番は忘れてしまったが、『ルサンチマン』『自分、不器用ですから』『CRISIS』『可能態としてのプロトタイプ』『殻』『ステフが神を殺した理由』『ちっぽけな自我を』などが演奏されたと思う。あと2~3曲あったと思うが思い出せず。
タイトルわからんけど、ちょっとプルースっぽいゆったりした曲があって、こんなのが内核にあったのかと意外だったけどすげーいい曲だった。
高木大地不在で『殻』をやってくれるとは思ってなかったので、聴けて嬉しい。17分くらいある大作だけど、緩急、静動、硬軟いろいろあって、最後まで聴いた時のカタルシスがやばい。

内核の魅力を語る上で超絶技巧は勿論なんだけど、普通に曲がカッコイイなと思う。技が優れているから曲の良さも光る。
そして本当にバンドだ。激しくぶつかり合っているようでどのパートも殺し合っていない。長いブランクを経て復活1年しか経ってないとは思えないくらい円熟している。
それにちょっと丸みもついた。前はもっと尖っていた印象がある。だからなのか、和美さんがとてものびのびしているので良かったんじゃないかと。

アンコールもなしでスパっと終了。てっきり『Please!』やってくれるのかと思ったけど、まぁ食担当がいないんじゃしょうがないか。また次回を楽しみにしよう。