2012年マイベストアルバム5選

年末である。著名なアーティストたちが「今年のマイベスト」みたいな感じで気に入ったアルバムを紹介してたりするので、私も真似してやってみようかと思う。

ただし私は、基本的にCDは中古店で買うため、その年発売された音源をその年に買うということは滅多にない。あくまで今年よく聴いた、お世話になったと思うアルバムを5枚選出してみた。
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「Future with hope」- no entry

珍しく、今年の作品を今年新品で買った1枚。
1曲目の「I can see clearly now」をYouTubeで視聴して気に入り、タワレコで探したらあったもんだから流れで買ってしまった。

Future with hope
「Future with hope」- no entry

no entry_official (@no_entry) | Twitter

「WORLD IN VAIN」- TEAM VERYS

前から好きだったTEAM VERYSだが、今年とうとうCDを買った。このアルバムは最新作ではないのだけれど、特に好きな曲ばっかり入っていて大好きなのである。陳腐な言い回しだが「捨て曲がない」のだ。

WORLD IN VAIN
「WORLD IN VAIN」- TEAM VERYS

難点を挙げるとすれば、メンバーそれぞれリードボーカルを取っている曲があったり、テーマ的に全く違う曲が並んでいたりと、やれることを色々と試しているので一貫性に欠ける点はある。なのでベスト盤のつもりで聴くといいかもしれない。これ1枚で彼らの魅力は必ずわかる。

追記

現在とは違うメンバーの時に作られた作品だが、個人的にはTEAM VERYSの音源の中で最もキャッチーな1枚だと思っている。特に代表的なのは、ライブでも定番の「ケモノミチ」だと思うのだが、最近特にハマっているので独断と偏見で「ミタイミタイ」を推したい。

TEAM VERYSの特徴と言えば1つはコーラスだろう。ヘヴィな響きの楽曲が多い割に聴き心地がポップなのはこのコーラスに拠るところが大きい。「ミタイミタイ」も結構パンキッシュな曲なのだが、ほぼ全編に渡ってコーラスが入っていて、歌メロのキャッチーさを引き立てている。コーラスもあんまり入れすぎるとくどくなってしまうものだが、この曲は全然くどさを感じさせない。こういうのをセンスと言うのかね。

ロック系DJイベントなどでかけてもきっと盛り上がりそうな曲。もしそういう場で曲を流す機会が今後あったならば、ぜひともかけたい。

TEAM VERYS (@TEAM_VERYS) | Twitter

「時代が追いつかない」- ダイナマイト☆ナオキ

今年ようやく発売されたフルアルバム。
公私混同になってしまうが、彼には今年のワンマンライブで私が勤務するライブハウスの動員記録を塗り替えてもらったりと、大変お世話になった。

「時代が追いつかない」 - ダイナマイト☆ナオキ
「時代が追いつかない」- ダイナマイト☆ナオキ

ライブではハプニングこそが醍醐味といっても過言ではないダイナマイト氏だけに、CDで聴く彼の曲はちょっと物足りなく感じるかもしれないが、個人的にはギタリストとしての優れた1面を感じさせてくれる「カエルの森」に聴きどころを見い出せる。

アルバムのエンドタイトルが「長過ぎた下積み」というのもなんとも言えないセレクトだ。
まだ時代が彼に追いつくのは先らしい…。

ダイナマイト☆ナオキ (@DynamiteNaoki) – Twitter

「E2-E4」- Manuel Göttsching

今年購入したものではないのだが、なんだかんだで今年もお世話になってしまった。

「E2-E4」- Manuel Göttsching
「E2-E4」- Manuel Göttsching

トータル1時間近くずっと同じ流れをキープしているのに、だれることなくずっと聴いていられる。特にちょうど1時間前後の通勤のお供に愛用していた。これを聴いていると電車に乗っている時間が全く苦にならない。

「Echoes – The Best of Pink Floyd」- Pink Floyd

これも今年買ったものではないけれどお世話になった1枚。E2-E4同様、通勤のお供に大活躍した。ベスト盤なのにコンセプトアルバムのように聴こえるという計算された流れも素晴らしいけども、単純に個々の楽曲が美しい。

「Echoes – The Best of Pink Floyd」- Pink Floyd

ピンク・フロイドが中高年のロックファンを除いてイマイチ日本でニッチを得ないのって、プログレバンドとして括られているからなんじゃないかと思う。むしろポストロックが好きな人とか気に入りそうだ。

おわりに

こうして選り分けてみると、国内の音楽に関しては仕事柄、それなりに今活動しているしている人々(主にインディー、アンダーグラウンドでだが)に目が向いているが、反面海外のアーティストが対象になるとアーカイブを漁ることが主になっているという感じである。漁るべきアーカイブはまだまだ山のようにあるし、見るべき今を作っている音楽家もきっとまだいることだろう。

来年も多くの出会いがあるように動いていきたい。