最近、no entryの2ndアルバム「FUTURE WITH HOPE」を購入した。その1曲目にクレジットされているのがこの曲。
PVは都会的だが、海の見える野外ステージで聴いたらさぞかしアガりそうなトロピカリティ(そんな言葉があるのかどうかは知らないが)溢れる1曲。嬉しいくらいにハッパ臭さ(悪意あるコメントではない)が漂っていて実に気持ちがいい。
彼らの音楽に対しては、エレクトロサウンドとオーガニックサウンドのかけ合わせに特徴を見い出す意見が多いようだが、もう少し突っ込んで言うと、足し算が上手なバンド。一聴した感じはエレクトロ寄りだが、アコースティックな音に耳を傾けるとむしろそっち寄りにも聴こえてくる。どちらも活かしつつ、かと言ってごちゃごちゃはしていない。
個人的には本当にセンスのある音楽家は引き算が上手な人達だと思っているが、彼らはバンドとして音数を増やしていく選択を取りながらも、優れたバランス感覚で個々の音の存在意義を下げることなく調和を保っている。