世界一カッコイイ曲

どういう話の流れか忘れたが、あるとき妻がふと「世界一カッコイイ曲って(T-SQUAREの)『TRUTH』じゃない?」と言い出した。

私は反射的に「世界一カッコイイ曲なんて決められっこないし、そもそもT-SQUAREのファンですらそんなこと思っていないのでは?」と思ったけども、少し考えてから「では逆に『TRUTH』よりもカッコイイ曲とは?」と考えてみた。ここでいうカッコイイ曲とは、単にいい曲でもないし、芸術的に優れている曲ということでもない。何か理性よりも感性に訴えかけるような曲であろう。

では『TRUTH』のカッコよさとは何か?恐らくイントロが9割(言いすぎか?)。開始2秒で引きこまれ、7秒で最高潮(ダダーン!)に達する。サックスによるメロディも印象的だけど、このイントロ力は圧倒的だ。ライバル(?)のCASIOPEAの代表曲『ASAYAKE』でもこれほどのイントロ力はない。

「TRUTH」よりカッコイイ曲の条件

では仮に「TRUTH」が世界一カッコイイ曲だとして、改めて「TRUTH」よりカッコイイ曲を考えてみる。つまり「TRUTH」は世界一の基準だ。この基準でふるいにかけた時、まず大作志向はアウト。交響曲やプログレなどもってのほか。イントロから盛り上げなくてはならない。

抑揚をつけないドローンやミニマルなども却下だ。メロディがなかったり、不明瞭だったりする曲も全部省く。いぶし銀な感じのカッコよさも許すとキリがないのでそれもアウト。仮にも世界一を決めるので、いわゆる「知られざる」とか「隠れた」名曲なども駄目。ある程度人口に膾炙したものに絞る。

こういう絞り方をした時に勢力として強いのが、アニソンやゲームミュージックである。これらはその性質上、長ったらしい導入部や冗長な間奏などはまずない。アタマから盛り上げてくれるカッコイイ曲が多い。その反面コンパクトにまとまり過ぎてて少し単調になりがちなのが泣き所だが。
それとゲームミュージックの場合は、古いものだとハードの関係上音がショボイというネックがある。(それが味でもあるのだが、世界一を競う上ではウイークポイントと言わざるを得ない)

俺の考える「世界一カッコイイ」曲候補

ひとまず思いつく限りに挙げてみる。

Joe Satriani -「Crystal Planet」

個人的にジョーサトの曲は「FRIENDS」が1番好きなのだが、カッコイイのはこっちだと思う。

Gradius 2 Music (BGM) – Stage 1 -「Burning Heat」

F1どころじゃない。こっちは宇宙だ!

渡辺真知子 -「かもめが翔んだ日」

歌謡曲としてはもっとテンポが遅くても成立しただろう。だがこの曲は速さが魅力。あと20くらい速めたら確実に勝ってる気がする。

FF5 -「ビッグブリッヂの死闘」

イントロだけなら負けてない。

まぁジョーク企画だけど、敢えて真面目に考えてみると面白い。対抗馬求ム。