2013年10月19日、代々木Barbaraにて。
前半2組は観られなかったので、3番手の天国よりレポる。
天国
宮国氏は、今日のライブは何か課題を持って臨んだとのこと。個人的には毎回課題を持って欲しいと思っているが。セットリストは記憶が確かなら、
- 斉藤
- 茶色い庭
- おともだち
- さっちゃん
- ダダ
の5曲だったかと思う。持ち時間もあまりなかった感じで、MCもあまり引っ張らずに(そうは見えなかったかもしれないが)さくさくと進めたライブに見えた。
オープニングで本間くんがいきなりELPの「タルカス」を弾き始めたのは面食らったが、今日のハイライトは「おともだち」だろう。大胆にという程ではないがアレンジを変えてきて、それが「さっちゃん」並にきっちり合わせないと様にならないような中身だったので、見事合わせきった演奏に感心した。最近お蔵入りが決定したという新曲のアイデアも微妙に盛り込んだものと思われる。面白かった。
お客さんは少数ながらも、「茶色い庭」のコール&レスポンスでの反応も良く、ライブ後の空気も例によって「すごい、ヤバイ」感が溢れていて、それが今後に繋がればいいなと毎度思っているのだが…。
(仮)天国の情報 天国ライブ日程
宮国英仁(@3892hidehito)- Twitter
本間太郎(@tarowitz)- Twitter
amamori
次はamamori。ピアノ弾き語り女子。
このタイプの演者としては航さん以来かもしれない、とてもしっかりしたピアノを弾く人だった。恐らくクラシック出身の人だろうが、随所にクラシックのみならずプログレの影響も窺えるような演奏が垣間見れた。正直歌の内容はそんな好きじゃなかったのだけど、こういう人がいるって知れたのは収穫だったかなと。
とかげのわかば
トリは大阪から来たという「とかげのわかば」。ギター弾き語り女子。
彼女もこのタイプの演者としてはなかなかお目にかかれないタイプだった。決して優れた技巧の持ち主でも稀有な歌声の持ち主でもなかったが、妙に印象深かった。少なくともギターと歌、それぞれを単体で切り取ってみてどちらかが疎かになっているということがなく、自分の演奏形態に真摯に向かい合っているよう感ぜられてて好感が持てた。
前出のamamoriとはちょうど陰と陽な感じで、どちらも大変女性的で、なおかつ違った側面をそれぞれに見い出せて、なるほどこの順番はそういう意図があったのかなと思ったり。
おわりに
俺がBarbaraに行く時は大抵天国絡みだが、ここは結構エグいブッキングをやっている。その多くは客観的に見て(興行的に)成功しているとは思えないんだけど、それでも続けている姿勢は素晴らしい。自分ができなかったことだから。
天才シリーズ。また観たいと思わせる好ブッキングだった。あとは同業者として、興行的にももう少し頑張ったらいいと思う。