sjue レコ発イベント@新宿MOTION(2013.08.04)

2013年8月4日。今日はsjue(スー)のレコ発イベントを観に行った。
sjueは、勤め先のライブハウスに時々出ている言わば馴染みバンドである。俺が入る前から出てるはずだから、少なくとも4年くらいは付き合いがあると思う。

これまでその手の顔馴染みで気に入る手合いがあまりいなかったのだが、彼らの音楽は結構好きな方だ。最近発売されたミニアルバムも、ボーカル・やちこの押しに半ば負けて買ってしまい、買った以上は今日のイベントで使えるプレゼント引換券を使わねば勿体ないな、という理由で足を運んでみたのだが、自分の店以外で観るのが初めてというのもあり、かなり楽しみだった。

一番手の「YOIYOI」は後半しか観られなかったので感想は割愛。

The nonnon

次に出た「The nonnon」はうちにも出たことあるバンドだが、観るのは今日が初めてだった。女子2人組。少し前にメンバーが1人抜けてデュオになったらしい。

今日の出演者全般に言えることだが、歌メロやアレンジには気を遣っている一方で、歪んだギターをがしがし鳴らす傾向が強い。別にシューゲイザーやポストロックに分類されるバンドはいなかったと思うが、そういった音楽を消化、吸収してきたメンツが集まったのは間違いなさそうだ。

彼女らは今日の演者の中ではシューゲイザー、ポストロック色は薄い方だったと思う。基本ガーリーな色合いが強かった。そういうのあんまり得意じゃないんだけど、別に嫌いなタイプでもなかった。

Metro-Ongen

こちらも出たことあるけど観るのは初めての方々。

今日の演者の中では最も楽曲が作り込まれていたバンドだったと思う。横ユレ系踊れるダウナー音楽。言ってて自分でもよくわからんが、良いバンドだった。背景に流していた映像も良い相乗効果を生んでいたと思う。画質は良くなかったけども、なんかそれも含めて良い効果が出ていたような気がした。

日の鞠

トリ前で「日の鞠」登場。かなり久し振りに観る。
初めて観た時はなかなかに衝撃的だったが今日はどうだろうか?

一曲目から、本日の演者で最も圧倒的な爆音が響き渡る。ドラムの音が遠くに聴こえるくらいの久しぶりに経験する轟音だ。こういう個々の音がわからなくなるくらいの音量って、非常階段みたいなバンドが出すのなら納得もいくのだが、仮にも日の鞠はそれなりに凝ったアレンジをしているバンドなのでどこか疑問を感じてしまう、感じてしまうのだが、途中から不思議とその団子になった音がそれまでは聴こえなかった新しい音のように感じられてきて、段々心地良くなってしまった。

計算されたものなのか、たまたま俺がそういう感じ方をしたのか、はたまた会場やPAの影響でそういう聴こえ方をしたのか、それはわからない。が、最終的には圧巻という感想が溜め息混じりにもれるくらいヤラレた。凄いなぁ日の鞠。

(追記:現在はHINOMARIに改名しています)

sjue

そして最後にsjue。レコ発イベントということで、当然ながら新作「Favorite Color Scene of」の曲を中心に演奏。

今日はとにかく、対バンがライブしている時からやちこのずっとテンションが高くて、それが自分たちのステージでも継続していて、良く言えばとても楽しそうにやっていたが、悪く言えばちょっと集中力が足りなかったように思える。諏訪くんによれば「人が保てなくなる状態」だったそうだ。

悪いライブだったという意味ではないし、良かったか悪かったかで言えば良かったのである。が、彼らは今日の主役で、やはり観客もsjueを観に来た人が多かったと思うし、期待されている部分はきっとあったはず。そこに応えきった内容かなと思うとやや疑問が残る。

まぁ彼女のキャラクターはsjueを観たことある人ならわかっていると思うし、現実、観客の反応はそういうやちこの姿も微笑ましく見ていた人ばかりだったので、それはそれで良かったのかもしれない。

sjue official(@sjue_official)- Twitter